专利摘要:

公开号:WO1991002464A1
申请号:PCT/JP1990/000576
申请日:1990-05-01
公开日:1991-03-07
发明作者:Rikimaru Hayashi
申请人:Inoue, Tadashi;
IPC主号:A47J27-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 加圧処理米の製造方法及び調理用容器
[0003] 産業上の利用分野
[0004] 本発明は、 加圧処理米の製造方法、 及び加圧処理米を 電子レ ンジで調理するための調理用容器に関する。
[0005] 従来技術及びその問題点
[0006] 従来、 米を食するに際しては、 次の工程を経て処理を する必要があった。 すなわち、
[0007] a . 洗米
[0008] b . 浸透
[0009] c . 炊飯
[0010] d . 蒸り し
[0011] 上記 a . の洗米は米を研ぐ工程であり b . の浸透は 米に十分な水分を浸透させる工程であり こ こまでの所 要時間は約 1時間である。 c . の炊飯及び d . の蒸らし には約 5 0分を要し、 全工程で約 1時間 5 0分を要する こ と こ る。
[0012] したがって、 調理工程を経て米を食するまでに、 多大 の手間と時間とを要し、 特に独身者にとつては煩—わしい ことであった。 上記 b . 浸透、 d . 蒸らしの工程を省い て時間の短縮を図ることも考 られるが、 この場合は炊 かれた御飯のうまみが著しく掼なわれるため、 通常その づ 省略は望まれない。
[0013] 他に米を食するまでの手間の簡略化及び時間の短縮を 図る手段と して、 レ トルトバウチ等の加工食とする方法 がある。 これは予め上記 a . 〜 d . の工程を経て米を調 理したものを 1食から数食分単位でし包装体に封入した ものであり、 購入したものを家庭内で電子レンジにより 再加熱すれば、. すぐに食することができる。 したがって、 調理の手間と時間とが軽減される。 しかしながら、 この 種の加工食品は、 一旦加熱した状態で保存されること、 及び食する際に再度加熱されるこ とにより、 味が著しく 損なわれるのみならず、 ビタ ミ ン、 カルシウムなどの栄 養素が著しく破壊されてしま う。
[0014] 発明の概要
[0015] 本発明の目的は、 これら従来技術の問題点を解決し、 米を食するまでの手間と時間とを軽減することができ、 しかもうま味と栄養素とを損なわないように処理された 米を製造する方法、 及び該製造に必要な器具を提供する しとにある。
[0016] 本発明は、 前記 S的を達成するため、 洗浄した精米を 加圧室中の水の中に入れ、 該加圧室に高圧を適宜の時間 加えることを特徴とする加圧処理米の製造方法を提供す るものである。 本発明はまた、 洗浄した精米を適宜の量の水と共に封 入容器内に入れ内部の空気を抜いた状態で該封入容器を 気密に封止し、 これを液中へ浸潰し、 この液体に高圧を 適宜の時間加えることによって、 液体中の前記封入容器 を外部から均等に加圧することを特徴とする加圧処理米 の製造方法をも提供する。
[0017] 本発明はさ らに、 加圧処理米を電子レンジで調理する ための容器であって、 容器本体と、 該容器本体の蓋と、 前記容器本体内に収容される隔壁とを備え、 前記隔壁は、 多数の蒸気透過孔を有し前記容器本体内に配置され、 前 記容器本体内を、 前記加圧処理米収容のための上側部分 と、 蒸ら し処理用水を収容するための下側部分とに分け るように配置されることを特徵とする調理用容器をも提 供する。
[0018] 本発明に係る加圧処理米の製造方法においては、 洗浄 した精米を加圧室中の水の中に入れ、 該加圧室に高圧を 適宜の時間加え、 或いは、 洗浄した精米を適宜の量の水 と共に封入容器内に入れ内部の空気を抜いた状態で該封 入容器を気密に封止し、 これをを液中へ浸潰してこの液 体に高圧を適宜の時問加えるので、 精米は適宜の時間か けられる高圧により、 高圧作用特有の変質を受ける (高 圧下の変質については、 - 1 9 8 9年 7月 1 5日さんえい 出版発行の 「食品への高圧利用」 に詳述されている) 。 この 質により、 生の澱粉の立体的な分子構造が壊れ、 分解し易い状態となる。 この変質をした米は、 外観が通 常の精米とさほど変わらず、 また硬度も高く炊飯後の米 よりは炊飯前の精米に近い。 加圧処理の作用は、 米の内 部まで瞬時に到達するので、 内部までほぼ均一な前記変 質が得られる。 特に米の 13理の場合は內部まで芯のない 炊き上りが要求されるので、 表面から内部へ到達するの .に時間を要する加熱処理に比し、 この加圧処理は有利で ある。 前記製造方法中、 精米を加圧室中の水の中に入れ、 該加圧室に高圧を加えるようにした場合は、 米を直接加 圧室に入れればよいので、 操作が簡便であり、 加圧後の 表面の乾燥も行ない易い。 前記製造方法中、 精米を水と 共に封入容器内に入れて気密に封止し、 これを液中へ浸 漬して高圧を加えるようにした場合は、 処理後の細菌や 雑菌の混入を防止することができる。 また、 この場合は、 封人容器周囲の液体と して種々の液体を使用することが でき、 加圧装置内面の防鲭等に有利である。 .
[0019] 前記加圧は、 1 0 0 0気圧以上、 9 0 0 0気圧以下と するのが望ま しい。 1 0 0 0気圧未満では前記変質が十 分ではなく 、 短時間の加熱によつては食するに適した状 態が得られない。 また、 9 0 0 0気圧を越える加圧とす るには、 極めて大掛かりな加圧装置が必要となる反面、 9 0 0 0気圧によって得られる以上の加熱時間の短縮は 特には望まれない。 また、 2 0 0 0気圧以上とすること により、 米の殺菌を行なう こともできる。 さらに、 4 0 0 0気圧以上の加圧とすれば、 米の酵素を失活させるこ とができ、 封入容器内部での腐敗及びこれに伴うガスの 発生を防止できる。
[0020] 本発明に係る加圧処理米調理用の容器においてほ、 容 器本体内に、 多数の蒸気透過孔を有し該容器本体内を前 記加圧処理米収容の上側部分と、 蒸ら し処理用水収容の ための下側部分とに分ける隔壁とが備えられているので 電子レンジ内での加熱により、 上側部分に入れられた加 圧処理米は、 上側部分に存する沸騰水で炊かれ、 その後 下側部分に残った水からの蒸気で蒸される。 これにより 加圧処理米は、 その特有の性. に基づき、 僅かの時間で 深部まで軟らかく なるのである。 このように、 本容器に この容器において、 前記隔壁は、 容器内での蒸気の流 れを制限するように周縁を前記容器本体に実質的に接す るか又は接近させた状態で前記容器本体内に配置されて いるのが望ま しい。 こうすると、 蒸気が隔壁と容器本体 との間から逃げ加圧処理米に接触することなく容器上部 に到達してしま うのを、 防止することができ、 特に蒸ら し工程が効果的に行なわれる。 或いは、 前記隔壁は、 容 器内での蒸気の流れを制限するように上端縁を前記蓋に 実 的に接するか又は接近するように前記容器本体内に 配置されることもでき、 前記と同様の効果を得ることが できる。
[0021] 本発明の他の目的及び効果は、 以下の添付図面を参照 した実施例の説明によって、 より明らかとなろう。
[0022] 図面の簡単な説明
[0023] 図は本発明の実施例を示すもので、
[0024] 第 1図は加圧処理米の製造に使用される加圧処理装置の 概略図、
[0025] 第 2図は加圧処理米の製造に使用される封入容器の斜視 図、
[0026] 第 3図は封入容器の他の例の斜視図、
[0027] 第 4図から第 6図は加圧処理米を電子レンジで調理する ための容器の相互に異なる例の縦断面図である。
[0028] 実 施 例
[0029] 以下の説明は、 単に本発明の実施例と して理解される べきである。 本発明は請求の範囲に記載された発明の範 囲を逸脱することのない種々の変形が可能である。
[0030] 先ず、 加圧処理米の製造方法の 2つの例について説明 する。
[0031] I . 精米を直接加圧室に入れる場合
[0032] 以下の順序で処理をする。
[0033] a . 精米を洗浄したのち加圧室中の水の中に入れる。 洗 浄は、 通常米を炊飯するときに行なうのと同様に行なわ れる。
[0034] b . 加圧室に高圧を適宜の時間加える。 この圧力は、 前 述の範囲内のものとされる。 加圧時問は、 米の硬軟など の性質により異なるが通常 2 0分から 5 0分である。
[0035] c . 加圧後、 米を加圧室から取り出し、 空気中で表面に 付着した水分を乾燥させる。 これは、 常温下で行なって も良いし、 米の組成に影響を与えない程度の加熱雰囲気 で行なってもよい。
[0036] d . この後、 必要に応じて、 1食 (例えば 1 4 0 g ) か ら数食或いは、 より大量の加圧処理米を容器に封入する < 容器は、 袋、 硬質プラスチック製又は金属製の缶等適宜 のものとすることができる。 また真空状態で封入するか. 或いは封入時に、 脱酸素剤を入れておく と加圧処理米の 経時的変質の防止に有利である。 - Π . 精米を水と共に封入容器内に入れて加圧する場合 a . 洗浄した精米を 1食 (例えば 1 4 0 g ) から数食分 づっ複数の封入容器に入れ、 或いはより大量の 1つの封 s 入容器に入れる。
[0037] b . 封入容器に注水する。 この水の量は、 米の体積の約 2倍が適当である。
[0038] c . 注水後、 封入容器内の空気を抜き、 該容器を封止す る。 空気の脱抜は、 真空ポンプに接続されたチューブを 容器に挿入して行なうのが望ま しい。 封止は、 吸引をつ づけながら前 チュ一プょり先端側で行なうとよい。
[0039] d . この容器を、 2 ◦〜 5 0 °Cの湯に 1 0分程度濱ける。 これにより、 米に水分がより浸透し易く なるが、 通常の 場合、 この工程は省略することができる。
[0040] e . この容器を加圧室に入れる。 加圧室は、 蒸溜水、 酸 化防止剤入りの液体、 その他適宜の加圧用液体で満たさ れる。 加圧の強さ及び時問は、 前の例と同じである。 カロ 圧用液体は、 3 ' 0〜 5 0 °Cとすることにより、 加圧時間 を短縮することができるが、 通常は常温でも十分である。 f . 加圧後、 前記容器を加圧室から取り出す。 この状態 で、 容器内の水はほとんど米粒の中に浸透している。 必 要に応じて容器表面の液体を乾燥させる。
[0041] 以上いずれの方法においても、 直接加圧室に入れる際、 或いは封入容器に入れる際に、 細かく刻んだ野菜や肉、 松茸などを適宜加えることにより、 味覚に富んだ御飯と することができる。 - 次に、 前記方法に使用する加圧処理装置について説明 する。 第 1図は、 加圧処理装置を概略的に示している。 この加圧処理装置は、 加圧部 1、 油圧装置 2、 恒温水循 環装置 3、 水ジャケッ ト 1 0を備えている。 加圧部 1 は、 内部に加圧室 6を有する容器側壁 4及び容器上壁 9 と、 加圧室 6に対し進退する高圧ピス ト ン 5と、 高圧ピス ト ン 5の下に連設された低圧ピス ト ン 8と、 低圧ピス ト ン 8を駆動する低圧シリ ンダ 7 とを備えている。
[0042] 作動の際、 低圧ピス ト ン 8が、 油圧装置 2によつて低 圧シリ ンダ 7内を上方に付勢される。 これに伴って、 低 圧ピス ト ン 8と一体の高圧ピス ト ン 5 も加圧室 6内で上 方へ付勢される。 加圧室 6は、 水又は加圧用液体で満た されており、 高圧ピス ト ン 5の付勢により圧力が上昇す る。 加圧室 6内の圧力は、 低圧ビス ト ン 8と高圧ピス ト ン 5との受圧面積の比に応じて決まり、 油圧装置の加圧 力がその比だけ増幅されて加圧室に作用する。 この例で は、 その增幅比が 1 0倍となっており、 高圧を短時間で 発生させることができる。 容器側壁 4は、 水ジャケッ ト 1 0によ り囲まれており、 水ジャケッ ト 1 0には、 恒温 水循環装置 3からの恒温水が循環きせられるので、 循環 水の温度を制御することにより、 加圧室 6内の温度を、 例えば 6 0で程度に調整することができる。 この他、 加圧処理装置と しては、 加圧室内の液体に高 圧を.作用させることができる種々の装置を使用すること ができる。
[0043] 第 2図及び第 3図は、 加圧室に精米を入れる際に該精 米を収容する袋状の封入容器の例を示す。 第 2図の袋 2 0は、 塩化ビニル等の通常の封入容器用材料で形成され ており、 融着、 接着等による封着部 2 1に囲まれた収容 部 2 2を備えている。 封着部 2 1の 1辺の直ぐ内側には 開封用の線状薄肉部 2 3が設けられている。 この薄肉部 2 3は、 連続線状、 破線状等種々の形態で形成すること ができ、 或いは省略することもできる。 薄肉部 2 3の内 側には、 仕切り部 2 5が設けられている。 この仕切り部 2 5は、 融着、 接着等により、 精米の粒径より小さい 1 つ又は複数の微少間隙 2 6を残.して、 断続線状に封入容 器の両面を相互に結台したものである。 図示の状態では 一部の封着部 2 1が閉じられていない状態で、 収容部 2 2に加圧処理米が入れられた後、 全周の封着がなされて いる。 - この封入容器入り加圧処理米を調理するには、 先ず線 状薄肉部 2 3を開く。 このとき、 容器内の真空中に空気 が吸入されるが、 内部の米は仕切り部 2 5で仕切られて いるので、 空気流に伴われて外に飛び出るという ことが ない。 次に仕切り部 2 5又はその内側で容器を開き、 米 を取り出す。 その後、 この米と適宜の量の水 (例えば米 の体積の 1 . 5〜 1 , 6倍の水) を鍋等に入れ、 電子レ ンジ又はガス若しく は電気により加熱する。 炊飯に要す る加熱時問は、 電子レンジの場合に約 5〜 7分、 ガス又 は電気による加熱の場合には約 1 0〜 1 2分である。
[0044] 第 3図の袋 2 0は、 仕切り部 2 5が傾斜し、 線状薄肉 部 2 3中央部の直ぐ下の位置から両側部に向けて下降す るように延びている例である。 このようにすることによ り、 薄肉部 2 3を開いた後、 袋の両面を仕切り部 2 5の 上端部を持って袋の両面を引張れば、 該仕切り部に沿つ て容易に開口を形成することができる。 仕切り部 2 5は、 上端部が薄肉部 2 3を上側へ越えた位置まで延びるよう 設けること もでき、 この場合は、 薄肉部 2 3を開いたと 'きに、 微小間隙 2 6に相当する問隙が形成される。 仕切 り部 2 5はまた、 曲線状、 ジグザグ状など種々の形態と することができる。
[0045] 次に、 前述の加圧処理米を電子レンジで調理するため の容器について説明する。 第 4図に示す容器: 3 0は、 椀 状の容器本体 3 1 と、 該容器本体の蓋 3 2と、 容器本体 内に着脱自在に納められる隔壁 3 3とを備えている。 こ れらの部材は、 後述する電子レンジによる処理に適合し、 1 . 且つ食品衛生上問題のない種々の樹脂村料で構成される。 そのような好適な材料と して、 例えばポリプロピレン、 エバ一ルなどを挙げることができる。 容器本体 3 1の大 きさは、 隔壁 3 3の上側部分 3 6において、 用途に応じ た必要量の加圧処理米を収容できるように決められる。 この例は、 約 1 4 0 gの米を収容できるものである。 蓋 3 2は、 電子レンジによる調理時に発生する蒸気を容器 内に保持しつつ内圧の上昇を適当に逃がす程度の気密性 をもって容器本体 3 1 の上部開口を覆うように載置さ ら れる。 隔壁 3 3は、 浅い椀状とされその側壁は容器本体 3 1の内側面に実 S的に接する形状とされており、 その 底壁により容器本体内を、 前記加圧処理米の収容のため の上側部分 3 6と、 蒸らし処理用水収容のための下側部 分 3 7 とに分ける。 隔壁 3 3の底壁には、 多数の蒸気透 過孔 3 4が形成されており、 前記上側部分 3 6と下側部 分 3 7 と 該蒸気透過孔を通じて相互に連通している。 下側部分 3 7の深さは、 以下に述べるように加圧処理米 を蒸すのに十分な量の水を収容し得るように、 且つ容器 があま りに嵩高いものとならないように決められる。 こ の例のように 1 4 0 gの量の加圧処理米を収容する容器 にあっては、 2〜 1 5籠の深さとするのが望ま しく 、 よ り好ま しく は 5〜 8 mmとされる。 この容器を使用して電子レンジにより前記加圧処理米 を食するに適した状態に調理するには、 次のようにする。 先ず、 容器本体 3 1内に隔壁 3 3を装着し、 そこに加圧 処理米を適当量入れる。 次に水を加圧処理米に対して、 やや多い量、 通常は 1 , 5から 1 . 6倍程度の量入れる。 水は温度が高いほど調理時間が短く なるが、 常温でもよ い。 この容器に蓋 3 2をし、 容器を電子レンジに入れ、 電子レンジを作動させる。 作動時間は加圧処理米の量及 び電子レンジの出力により異なるカ^ 例えば、 家庭用の 電子レンジを用いて 1 4 0 gの加圧処理米を炊飯する場 合は、 炊飯時間 5〜 7分程度、 蒸ら し時間 5〜 1 0分程 度とするのが適当である。 電子レンジの作動により、 先 ず水が沸騰し、 加圧処理米を炊く状態となる。 この場合、 加圧処理米は既に内部に多く の水分を含んでいるので、 通常の米を炊く場合程には米への水分の供給は不要であ る。 沸騰により水量が減少して隔壁 3 3より下になると、 今度は蒸気で加圧処理米が蒸される状態となる。 この場 合、 隔壁 3 3は、 周縁部が容器本体 3 1の内側面に接し た状態とされているので、 蒸気が隔壁と容器本体との間 から逃げて加圧処理米に接触することなく容器上部に到 達してしま うのを、 防止することができる。 もっとも、 隔壁と容器本体との間に間^が存しても、 蒸気の作用の 効率の低下、 及び処理の容器内での均一性の低下がある 程度生じるが、 本発明の本質的な機能を ifiなう ものでは ない。 この点は、 以下の実施例においても同様である。 加圧処理米は、 前述の特有の性質により、 前述の僅かの 時間の炊飯と蒸らしとにより、 極めて良好な調理状態と なるのである。
[0046] 以上の構造に代えて、 隔壁 3 3の側壁にも蒸気透過孔 を設けること もできる。 また、 隔壁を容器本体に固着し てもよい。
[0047] 第 5図は、 本発明に係る加圧処理米調理用の容器の他 の例を示す。 この容器 4 0は、 容器本体 4 1 の側壁内面 に段部 4 8が設けられ、 隔壁 4 3は該段部 4 8上に載置 されている。 容器本体 4 1の側部には取手兼ゲージ部 5 0が設けられている。 この取手兼ゲージ部 5 0は、 容器 本体 4 1から径方向外方への U字形張出し部 5 1 と、 該 張出し部 5 1 の上面に設けられた弁 5 2とを備えている。 該張出し部 5 1 は、 上下方向に延びる透明又は半透明の 部分を有し、 中空となっている。 該中空部分 5 3の上部 は容器本体 4 1内に収容される水の面より上方に位置し、 下部は容器本体 4 1 の底面付近に位置しており、 これら 上部及び下部において、 容器本体内部と連通している。 弁 5 2は、 張出し部 5 1 の上壁にヒ ンジ結合され、 該上 壁に設けられた小孔 5 4を開閉可能に覆っている。 この 例では、 蓋 4 2は、 容器本体 4 1の開口部に密に嵌めら れる。
[0048] この容器 4 0を用いて、 前記加圧処理米を調理する場 合も、 前述と同様にして行なう。 この例の場合は、 透明 又は半透明の部分を有する取手兼ゲージ部 5 0が設けら れているので、 容器本体 4 1の側壁が不透明であっても、 該取手兼ゲージ部 5 0の水面の高さから容器内の水量が 分かる。 調理中の蒸気圧の上昇は弁 5 2から逃がされる。 中空部 5 3の下部は容器本体のほぼ底面付近に位置して いるので、 容器内の水面が隔壁より下となっても、 蒸気 が該中空部 5 3から容器上部へ逃げてしま うのを防ぐこ とができる。
[0049] 笫 6図は、 本発明に係る加圧処理米調理用の容器のさ らに他の例を示す。 この容器 6 ◦は、 容器本体 6 1、 外 蓋 6 2、 隔壁 6 5、.中蓋 6 6を備えている。 容器本体 6 1 は、 側壁 6 1 0及び底壁 6 1 1からなる椀状とされて いる。 開口部の上端縁 6 1 2より少し下がつた外周縁に フラ ンジ 6 1 3が設けられ、 該フラ ンジの下には取手ら 1 4が設けられている。 底壁 6 1 1の下面からは脚 6 1 5が垂下している。 この容器においては、 蓋が外盖 6 2 と中蓋 6 6とにより構成されている。 外蓋 6 2は、 容器 本体の開口部上端緣 6 1 2に密に嵌装される側壁 6 2 0、 該側壁から中央部へ延びる上壁 6 2 1、 上壁中央に設け られた圧力調整弁 6 3 0、 及び側壁 6 2 0に支持された 締結部 6 4 ◦を備えている。 上壁 6 2 1 は、 中央部寄り に環状の凹部が形成され、 該凹部下面には環状の突条 6 2 3が設けられ、 該突条より内側及び直ぐ外側に蒸気透 過孔 6 2 4及び 6 2 5が各々形成されている。 上壁 6 2 1中央部の隆起部 6 2 6の中心には貫通孔 6 2 7が形成 され、 その周囲には蒸気透過孔.6 2 8が形成されている。 側壁 6 2 0の相互に向き合う 2か所には、 該側壁を贯通 するガイ ド孔 6 2 9が設けられている。 圧力調整弁 6 3 0は、 外蓋中央隆起部の贯通孔 6 2 7に挿入されたロッ ド部 6 3 1 と、 該ロッ ド部の上端から径方向に拡がった ディ スク部 6 3 2とを備えている。 ロ ッ ド部 6 3 1 は中 空状とされ、 その中空部に連通する複数の溝 6 3 3が軸 線方向に延びている。 口ッ ド部 6 3 1の両端部は、 貫通 孔 6 2 7内での摺動範囲を制限するため径を太く されて いる。 締結部 6 4 0は、 側壁 6 2 0のガイ ド孔 6 2 9に 通された摺動部 6 4 1 と、 該摺動部から下方へ延びる垂 直部 6 4 2と、 該垂直部下端から径方向内方へ延びる係 止部 6 4 3とを備えている。 係止部 6 4 3は、 摺動部 6 4 1を引出した状態で、 外蓋 6 2を容器本体 6 1に被せ た後、 摺動部 6 4 1をガイ ド孔 6 2 9に押込んだときに、 容器本体 6 1 のフラ ンジ 6 1 3 に係止するよ う に配置さ れている。 隔壁 6 5は、 側壁 6 5 0、 底壁 6 5 1を備え て椀状に形成されている。 底壁 6 5 1には、 多数の蒸気 透過孔 6 5 2が設けられ、 下面には脚 6 5 3が設けられ ている。 この脚 6 5 3は、 容器本体底壁 6 1 1 との間に 蒸ら し処理用水を収容するための室を形成する ものであ り、 第 4図の例と同じ深さの室が形成されるように、 そ の長さが決められる。 側壁 6 5 0の上端縁にはフラ ンジ 6 5 4が設けられている。 隔壁 6 5を容器本体 6 1に納 めると、 容器本体は底壁 6 5 1 に仕切られて上側部分と 下側部分とに分けられ、 フラ ンジは容器本体の側壁 6 1 0に接する。 中蓋 6 6は、 容器本体の上端壁 6 1 2内側 に接して支持される側壁 6 6 0と、 該側壁下端から延び る下壁 6 6 1 とを備えている。 下壁の外周寄りには、 蒸 気透過孔 6 6 2が形成されている。 下壁の中央部は、 僅 かに隆起した隆起部 6 6 3とされており、 外蓋 6 2が閉 じられたときに、 環状突条 6 2 3が該隆起部 6 6 3の周 緣部に接する。 隆起部 6 6 3にも蒸気透過孔 6 6 4が設 けられている。 隆起部 6 6 3の中央には、 上方へ垂直に 延びる取手 6 6 5が設けられている。
[0050] この容器 6 0は、 次のようにして使用される。 容器本 体 6 1 に隔壁 6 5を納め、 その中に加圧処理米及び水を 入れる。 その上から中蓋 6 6をし、 さらに外蓋 6 2を被 せて締結部 6 4 0で容器本体に締結する。 この状態で、 容器 6 0を電子レンジ内に入れて加熱する。 容器内の水 が沸騰すると、 容器内の圧力が上昇する。 これに伴って、 蒸気が、 中蓋の蒸気透過孔 6 6 2、 6 6 4及び外蓋の蒸 ' 気透過孔 6 2 4、 6 2 5 .、 6 2 8を経て放出される。 圧 力上昇が、 ある程度を超えると、 蒸気圧により圧力調整 弁 6 3 0が持ち上げられ、 溝 6 3 3からも蒸気が放出さ れて圧力の緩和がなされる。 したがって、 圧力調整弁の 重量を調整することにより、 容器内に生じる圧力を所望 の値に高めた状態で加熱することができ、 通常の圧力の 場合に比し、 より良好な調理状態が得られ、 調理時間も 短縮される。 外蓋 6 2と中蓋 6 6 との問で液化した蒸気 は、 蒸気透過孔 6 6 2から下方へ戻される。 この容器に おいても 隔壁 6 5の上端フラ ンジ 6 5 4が容器本体の 側壁 6 5 0 に接しているので、 蒸気が隔壁と容器本体と の間から逃げて加圧処理米に接触することなく容器上部 に到達してしま うのを、 防止することができる。 フラ ン ジ 6 5 4に代えて、 笫 6図に一点鎖線で示すように、 上 端縁を延長し中蓋 6 6の下面に接するようにしてもよい。 容器本体の底壁には脚 6 1 5が設けられているので、 電 子レ ン ジ内でのマイク口波の照射を容器底面からも受け ることができる。
权利要求:
Claims

請求の範囲
① 洗浄した精米を加圧室中の水の中に入れ、 該加圧室 に高圧を適宜の時問加えることを特徴とする加圧処理米 の製造方法。
② 前記加圧室に加える圧力が 1 0 0 0気圧以上、 9 0 0 0気圧以下であることを特徴とする請求項 1 に記載の 加圧処理米の製造方法。
③ 洗浄した精米を適宜の量の水と共に封入容器內に入 れ内部の空気を抜いた状態で該封入容器を気密に封止し、 これを液中へ浸漬し、 この液体に高圧を適宜の時間加え ることによって、 液体中の前記封入容器を外部から均等 に加圧するこ を特徴とする加圧処理米の製造方法。
④ 前記液体に 1 0 0 0気圧以上、 9 0 0 0気圧以下の 圧力を加えることを特徴とする請求頊 2に 載の加圧処 理米の製造方法。
⑤ 加圧処理米を電子レンジで調理するための容器であ つて、 容器本体と、 該容器本体の蓋と、 前記容器本体内 に収容される隔壁とを備え、 前記隔壁は、 多数の蒸気透 過孔を有し前記容器本体内に配置され、 前記容器本体内 を、 前記加圧処理米収容のための上側部分と、 蒸らし処 理用水を収容するための下側部分とに分けるように配置 されることを特徴とする調理川容器。 ⑥ 前記隔壁が、 容器内での蒸気の流れを制限するよう に周縁を前記容器本体に実 S的に接するか又は接近させ た状態で前記容器本体内に配置されていることを特徴と する請求項 5に記載の調理用容器。
⑦ 前記隔壁が、 容器内での蒸気の流れを制限するよう に上端縁を前記蓋に実質的に接するか又は接近するよう に前記容器本体内に配置されていることを特徴とする ¾ 求项 5に記載の調理用容器。
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法律状态:
1991-03-07| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): JP KR US |
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申请号 | 申请日 | 专利标题
JP21674389||1989-08-22||
JP1/216743||1989-08-22||US07/679,088| US5405635A|1989-08-22|1990-05-01|Method of preparing pressure-treated rice|
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